ずーっと、イマイチつかめない人だと思ってた。
態度もそっけなくて、口も悪くて・・・
けれど、そんなあなたに惹かれたの


あなたの瞳に私は映ってますか?












「・・じゃぁ、いってらっしゃい。」
コムイさんは笑顔で私たちに手をふった。
「いってきます。」
笑顔でそう答えた。ここは私の家だから・・・・
隣に居る神田は特にコムイさんに何も言わず、ただ眉間に皴を寄せているだけ。
何故いっつも眉間に皴を寄せてるんだろう・・・。



任務先は思ったより近くて、案外すぐ着いた。
「じゃぁ、私はあっちの方探すから・・神田はこっちをよろしく。」
「あぁ。」
何度も任務を一緒にやってきたけれど、態度はいつも同じ。
別に嫌じゃないけど・・・明るい感じの神田なんて想像したらキモいだけだから・・・・
誰に対してもあの態度だし・・・
けど・・私にだけ優しくしてほしい。
けれどそれは我侭
別に彼に愛されてなんかいない
どうせ・・彼の瞳には・・・私なんか映っていないんだ
だから私にそんな権利なんかないんだ


道をぼんやりと歩いていると、何かの気配を感じた。
・・・アクマ?
私はハッとした。そうだ・・任務中だったんだ。
後ろを振り返ると、案の定アクマが私に攻撃を仕掛けるところだった。
「死ネ!エクソシスト!」
・・・しまった・・。
反応が遅れた。もちろん構える暇なんかなかった。

あれ・・・痛くない・・。

反射的に閉じた瞳を開けたら、目の前には黒い影。
「・・・え・・・?嘘・・・。」
「ボーッとしてんじゃねぇよ!!!」
眉間に皴を寄せた神田が六幻でアクマを切っていた。
「ご・・ごめん・・。」
驚きのあまり、うまく話せない。

どうして神田がここに・・・?違う方向に行ったのに・・・。
「ったく・・・」
神田はため息をついて、六幻を鞘に収めた。
「どうして・・・・ここに?」
「・・・。」
私が聞いても神田は口を動かさなかった。もちろん、眉間の皴も動かない。

「・・・お前がいつもしっかりしてねぇから来ただけだ。」
「え・・?」

そう言うと、神田はスタスタと早足で歩き始めた。
「何ボーッとしてんだ!早くイノセンス探すんだろ!」
「え?!あ、はい!!!」
私はあわてて神田の後を追った。

「神田・・ありがとう。」
神田の後ろから私はお礼を言った。
「・・・あぁ。」
ちょっと口が動いたように見えた。
まるで微笑んでいるように........
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