ちゃん、これよろしくね」
「はい」
室長にサッと大量の書類を渡され受け取る
また今日から方程式だらけの日が続く

室長は相変わらず目の下にはクマができている
もちろん、同じようにあたしにもできてるだろう

「コムイさーん」
「お、来たねアレン君」

どきん。

そう心が鳴った気がした


そして目が合った

「あ、さんお疲れ様です」
「え?!あ、うん、ありがとう」
まさか話しかけられると思わなくてびっくりした

「アレン君もお疲れ様」
「ありがとうございます」


にっこりと紳士的な微笑みを返されてつい赤面してしまう
いい加減慣れてもいいんだろうけど、やっぱり恥ずかしい
とりあえず、この赤い顔を見られたくなくて、
そそくさと自分のデスクに向った
アレン君はまた任務らしく、
室長から任務の内容を聞きながら、資料を眺めていた




あたしは、科学班の一人で
アレン君は貴重なエクソシストの一人。
いつも教団に篭ってるあたしと違って、アレン君はエクソシストとして
イノセンスを保護するべく、世界中を飛び回ってる

会う機会なんて滅多にないのに、こんなにも好きになってる
恋愛って不思議だね





「じゃぁ、すぐに準備して行ってきてね」
「はい」
離れた室長のデスクから微かに会話が聞こえた


やっぱり、またすぐに任務に行っちゃうんだね。
昨日帰ってきたばっかなのに




わざわざアレン君の所に行って
何か応援してあげよう・・とか、
どうしよう、どうしようって悩んだけど
恥ずかしくてできなくって、心の中で呟いた





頑張って。

無事に帰ってきて。

帰ってきて、またあたしに笑顔を見せて。

どうか死なないで。






そう心の中で、そっと呟いた



届かないと知りながら




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